挨拶できない原因は発達障がい?子どもの心に寄り添い挨拶に導く方法
挨拶ができないお子様にお悩みの保護者様もいらっしゃるでしょう。
挨拶は人づきあいの基本とされ、学校でも教育目標の1つとして、重視されることは少なくありません。
挨拶ができない子どもは「しつけがなっていない」と言われ、親が責められることもあります。
しかし、すべての子どもがしつけや教育で挨拶できるようになるわけではありません。
挨拶をしたいのにできない子どもや、とっさに適切な言葉を返せない子どももいます。
発達障がい(自閉症、アスペルガー症候群など)を持つ子どもは、挨拶が苦手な障がい特性を持っています。
障がい特性にあわせたアプローチを心がけなければなりません。
この記事では発達障がいの障がい特性を中心に、挨拶ができない子どもの特徴を説明します。
しつけや教育が思うように進まない原因が理解できるでしょう。発達障がいの子どもに挨拶を教える効果的な方法も説明します。
1.社会での挨拶に対する考え方
挨拶ができないお子様の状態に焦りを感じるのは「挨拶をするのは常識」という風潮があるからです。
日本社会では挨拶をどのように位置づけているのでしょうか。
幼児、学齢期、社会人と、ライフステージごとの挨拶への考え方や、求められる姿勢を確認しましょう。
1-1.【幼児】3歳で挨拶ができないと発達障がいを疑われる
社会では、3歳までに挨拶の習得が求められます。3歳児健診で挨拶ができないと、発達障がいを疑われるきっかけになります。
東京都医師会が示す「3歳児健診 診察手順の例」にも、「入室時に挨拶ができるか確認し、精神発達や社会性の確認目安にする」旨が記されています。
3歳は、身近な人と会話ができるようになる時期です。会話ができるからには、「挨拶はできて当たり前」とみなされるのでしょう。
健診の入室時に挨拶ができなかった子どもは、精神発達の遅れや異常を疑われ、細かく観察されます。状態によっては専門の医師を紹介され、発達障がいの検査を受けることになります。
1-2.【学齢期】学校では挨拶を重点的に教え込まれる
小学校では、挨拶の必要性を教えられ、元気で気持ちのよい挨拶ができるよう指導されています。
どの学校でも画一的に教育されるのは、小学校の学習指導要領で方針が示されているからです。
「小学校学習指導要領(平成29年告示)」を参照すると、1〜2年生のうちに基本的な生活習慣や礼儀として、挨拶を身につけるべき方針が明記されています。
3〜4年生になると、礼儀の大切さを知り、誰にでも真心を持って接することが求められます。
ほかの科目と同様、道徳教育も挨拶を土台にステップアップしなければなりません。
2年生までに挨拶を習得できないと、道徳教育を次のステージへ進められません。挨拶は道徳の土台になるからこそ、重点的に教え込まれます。
(参照:小学校学習指導要領(平成29年告示) | 文部科学省)
1-3.【社会人】挨拶ができない大人は病気や障がいを疑われる
学校を卒業すると、挨拶の2つの効用を意識することになるでしょう。
1-3-1.挨拶の効用①「人間関係の円滑化」
挨拶の効用の1つは「人間関係の円滑化」です。
たとえば引っ越しで新たなコミュニティーに入る場合、挨拶がその後の近所づきあいを左右します。
自分から挨拶ができれば、徐々にコミュニティーの一員とみなされやすくなります。
挨拶をしなければ、「挨拶もできない人」「よくわからない人」と言われ、なかなか地域に溶け込めないでしょう。
1-3-2.挨拶の効用②「仕事のしやすさ」
挨拶の効用の2つ目は「仕事のしやすさ」です。社内の人間や顧客との関係を構築するために、挨拶は大きな役割を果たします。
私たちは小学校で、礼儀の基本として挨拶を学びます。
どのようなビジネスも、顧客や取引先がいなければ成立しません。
顧客や取引先に礼儀を示す大切さを知っているからこそ、多くの社会人は挨拶を重視します。
自然に「おはようございます」「はじめまして」と率先して声をかけます。
挨拶をできない人は、対外的な仕事にあまり向きません。社内でも上司や同僚から白い目で見られる可能性もあります。
1-3-3.「挨拶ができない=病気、障がい」という偏見
多くの社会人が挨拶を実践しているからこそ、挨拶ができない大人は目立ちます。
「挨拶=常識」と思っている人ほど、挨拶ができない人を「病気や障がいがあるのでは?」と疑う気持ちになるかもしれません。
たしかに障がい(発達障がい)は挨拶ができない原因になります。
しかし、挨拶できない人が、みな発達障がいを持っているとみなすのは偏見です。
ただ単に他人を警戒して挨拶をしない(心を閉ざしている)ケースも考えられます。
2.挨拶ができない子どもと発達障がいの関係
挨拶ができない子どもは、発達障がいが影響している可能性があります。
挨拶の苦手を生む発達障がいは、自閉スペクトラム症(ASD)と注意欠陥・多動(ADHD)です。
発達障がいは生まれつきの脳機能障がいです。定型発達の人と比べ、物事の感じ方や表現方法が独特で、日常生活で困難を抱えがちです。
病気とは異なるため、根本的な治療はできません。障がい特性を理解し、環境を整えることで、症状が緩和される可能性があります。
挨拶ができない障がい特性を理解し、一人ひとりに寄り添ったアプローチを考えましょう。
2-1.挨拶できない原因になりやすい自閉スペクトラム症(ASD)
挨拶ができないことに結びつきやすい発達障がいは、自閉症とアスペルガー症候群です。
現在は自閉スペクトラム症(ASD)とまとめて呼ばれます。
脳内の神経伝達物質(ドーパミン)の機能不全が原因だと考えられており、医療や薬での治療はできません。個々の症状にあった支援が必要です。
ASDには、挨拶の妨げになる以下の特性があります。
・他者との相互反応の障がい
・常同的・反復的行動
2-1-1.他者との相互反応の障がい
ASDの子どもは、他者との相互反応に障がいがあります。状況を判断し、適切に振る舞うことが得意ではありません。
定型発達の場合、朝起きて人と会ったときに、「おはよう」と挨拶するべきことを判断できます。
ASDの子は、「おはよう」を言うタイミングがわかりづらく、状況判断がうまくできないことがあります。挨拶ができないか、突拍子もなく「おはよう」と言い出すかもしれません。
他者の感情を察して行動することも苦手です。
近所のあまり知らない大人に挨拶をされた場合、定型発達の子どもは「私からの挨拶も期待されている」と察し、挨拶を返すでしょう。
しかしASDの場合、同じような推測ができず、挨拶をされても、悪意なく黙ったままでいることがあります。
2-1-2.常同的・反復的行動
ASDの子どもにあるのが、常同的・反復的な行動を好む傾向です。
挨拶でも、一度教えられたことにこだわります。「朝はおはよう、昼はこんにちは、夜はこんばんは」と教えれば、進んで挨拶をするかもしれません。
しかし朝か昼かわからない時間帯(例・正午手前)では、どの挨拶をすべきか臨機応変に対応できず、固まってしまいます。
こだわりが強く、決められた形で挨拶できないことに、パニックに陥ることもあるでしょう。
(参照:自閉スペクトラム症(ASD)の特性理解 | 傳田健三)
2-1-3.アスペルガー症候群や自閉症だと大人でも挨拶できない?
アスペルガー症候群や自閉症(ASD)の人は、大人でも挨拶できないとみなされることがあります。
ASDの特性は根本的には治りません。大人になっても挨拶を妨げる特性は持ったままです。しかし、ASDの大人には挨拶を円滑にこなせる人もいます。
ASDの反復行動は、当人の中での「マイルール」にもとづいています。マイルールは、体得したことを通してアップデートされます。
大人になるまでには、挨拶での成功体験・失敗体験が多数積み重なるでしょう。挨拶をするべき場面、期待されている場面も、経験からルール化できます。
一度ルール化されれば、挨拶の困難は少なくなります。
2-1-4.「挨拶しない人=アスペルガー症候群・自閉症」ではない
アスペルガー症候群や自閉症(ASD)の人は挨拶の妨げとなる特性を持っています。だからと言って挨拶だけでASDを疑うことはできません。
ASDの診断基準は以下のとおりです。診断にはほかの症状も必要です。
<ASDの診断基準>
①複数の状況で、コミュニケーションや人間関係構築に困難が続くこと
②行動や興味、活動で限定された反復行動が2つ以上あること
③発達早期から①②の症状が存在し、対人関係や学業、仕事が阻害されていること
④症状が知的障がいや全般性発達遅延ではうまく説明できないこと
①では、会話が続かない、雑談ができないなどの症状が、②では興味の偏りが見られます。
複数の症状から判断し、心配なら発達障がい者支援センター(全年齢対象)や児童発達支援センター(未就学児対象)に相談しましょう。
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2-2.挨拶をつい忘れてしまう注意欠陥・多動(ADHD)
注意欠陥・多動(ADHD)は、不注意や多動、衝動性に特徴がある発達障がいです。
前頭葉や線条体でのドーパミンの機能不全が原因だと考えられています。根本的な治療は難しいものの、処方薬や環境の調整で症状を緩和できる可能性があります。
2-2-1.ADHDの子どもは挨拶できないわけではない
ADHDの子どもには、ASDのように挨拶の直接の妨げになる特性はありません。多くの子どもは、状況に応じた適切な挨拶ができます。
しかし状況によっては、挨拶を忘れてしまうことがあります。初めて訪れる場所や好きな場所など、周りに興味を引くものがたくさんあるときです。
2-2-2.興味を止められないADHDの特性
ADHDには物事に衝動的に反応する特性があります。
なにか気になるものがあれば、すぐに関心が引っ張られます。目の前の人と挨拶をしようとしても、ほかに興味を惹かれるものがあれば、挨拶を忘れて飛びつくでしょう。
他人の家にお邪魔するときや、初めて人に会うときなど、本来は真っ先に挨拶をしなければならない場面でも、意識が散漫し挨拶できないことがあります。
相手には「挨拶もせずにはしゃぎ回る子」と印象を与え、親が責められることになります。
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3.挨拶ができない子どもの原因は発達障がいだけではない
挨拶ができない原因は発達障がいだけではありません。ASDやADHDの特性に当てはまらない場合、ほかの原因も考慮しなければなりません。
ここでは挨拶ができない原因になり得る症状を説明します。
3-1.挨拶したいのにできない場面緘黙症
場面緘黙(かんもく)症は、普段は普通に話せるのに、特定の場所でのみ声が出せなくなる症状です。選択性緘黙とも呼ばれます。
たとえば家や公園では元気に声を出せるのに、幼稚園(保育園)では一言も話せなくなる子がいます。
慣れるまでの短い期間だけでなく、症状が一ヶ月以上持続するのが特徴です。有病率は幼児期が1%、小学生は0.5%(※注)と言われています。
場面緘黙症の人は、特定の場所で声を出せないので、挨拶もできません。挨拶をしなければいけないとわかっていても、声が出ないのです。
場所が変われば挨拶も会話もできるため、本人ももどかしさや焦りを感じがちです。
※注)以下参考文献の記載内容を参照。
(参照:場面緘黙症の実態把握と支援のための調査研究 | 中村和彦)
3-1-1.場面緘黙症の原因
場面緘黙症の原因には、本人の問題と環境の問題が考えられます。
本人の問題でもっとも大きな要素は、不安や緊張を感じやすい性格です。不安症やASDを併発していることもあります。
環境の問題は、周りの人の目が最大の要因です。
話すことを強要される、話をしないことを責められる場面では、声が出なくなりがちです。「あの子は話せない子」とレッテルを貼られるのも、症状に拍車をかけます。
挨拶が大切だからと、話すことを強要すると逆効果です。安心して過ごせる場を作り、場面緘黙が解消されれば、挨拶もできるようになります。
3-1-2.発達障がい(ASD)と併発することも
場面緘黙症の人はASDを併発していることもあります。
場面緘黙症の子どもの63%がASDを併発しているとのデータもあります。
ASDを併発している場合、他者とのコミュニケーションの苦手や、人間関係の構築の困難など、ASDの特性も同時に考慮しなければなりません。挨拶のハードルがより高くなります。
(参照:場面緘黙症の実態把握と支援のための調査研究 | 中村和彦)
3-2.定型発達でも性格によっては挨拶の苦手がある
定型発達でも、挨拶をしない人がいます。
他人への警戒心が強い人や、他人にあまり心を開かない人は、意図的に挨拶をしないことがあるかもしれません。
挨拶をしないことが習慣になると、突然挨拶をするべき場が訪れても、対応できないでしょう。
3-2-1.挨拶しないからといって発達障がいを念頭に置かない
挨拶をしないからといってすぐに発達障がいを疑うようなら、一度先入観を捨てましょう。子どもを直視しないと、重要な症状を見逃す可能性があります。
たとえば心を開かないことが原因で挨拶をしないなら、心を開かなくなった理由を明らかにしなければなりません。
友人関係の悪化やいじめが背後にある場合は、根本原因を解決すべきです。根本的原因が解決されれば、挨拶は自然とできるようになります。
挨拶をしないことは、子どもが親に発する重要なサインかもしれません。
サインを見逃さないためにも、発達障がいを念頭に置かないことが大切です。
4.発達障がいの子どもに挨拶は必要か
発達障がいの子どもに、挨拶を教える必要性はどれだけあるでしょうか。
子どもの障がい特性によっては、無理に挨拶を教えないほうが良い場合もあります。
「挨拶=絶対必要」という常識を、一度発達障がいの子どもの立場から疑わなければなりません。
4-1.障がい特性から考えると強要は厳禁
発達障がいの障がい特性から考えると、挨拶の強要は厳禁です。発達障がいは治療や薬で完治するものではありません。
特性にあった環境を整え、本人が生き生き過ごせる場所を増やすことが大切です。
挨拶の強要は、障がい特性を無視し、自分らしく生きる場を奪うことになりかねません。
4-1-1.ASDの子どもへの強要はマイルール化の妨げになる
ASDの場合、時間とともに挨拶のマイルールが増え、挨拶できる場面も増えるでしょう。
挨拶を厳しく求め続けると、マイルールよりも恐怖や萎縮が先に立ちます。怒られている状況を理解できず、パニックになるかもしれません。
挨拶を強要してパニックを起こすことが多いなら、無理をさせる必要はありません。
4-1-2.ADHDの子どもは自己否定感を強める
ADHDの場合、挨拶を教えれば、問題なく実行できます。
しかし挨拶の前に興味がほかに向いてしまうと、挨拶をできないことがあります。叱るよりも、「ADHDはそういうものだ」と大きく構えることが大切です。
ADHDの子は、叱られることが多々あります。しかし叱るほどに自己否定感が強くなることを忘れてはいけません。
4-2.社会での挨拶の扱いを考えると折りあいはつけるべき
発達障がいの子どもには挨拶を強要するべきではないものの、挨拶が不要とも言い切れません。
社会に出てからは、挨拶は常識として扱われます。社会が挨拶を求める以上、発達障がいの人も、どこかで折りあいをつけなければなりません。
ASDならマイルールを増やすことが、ADHDなら衝動性を抑えることが重要です。
環境を整え、支援するべき部分はしっかりとおこないましょう。挨拶できる場面が徐々に増えていきます。
5.発達障がいの子どもに挨拶を教える4つのポイント
発達障がいの子どもに効果的に挨拶を教えるには、4つのポイントがあります。
1.できないことを責めず小さな進歩を褒める
2.周りに挨拶ができないことへの理解を求める
3.親が具体的な見本を示す(ASDの場合)
4.挨拶に失敗しても大丈夫なことを伝える
ポイントをふまえ強要せずに教えていけば、挨拶できる場面が増えるでしょう。
5-1.できないことを責めず小さな進歩を褒める
発達障がいの子どもに挨拶を教えるときは、できないことを責めない姿勢が大切です。
障がい特性は本人が意識して治せるものではありません。「できなくても、この子のせいではない」と認識しましょう。
挨拶ができたときには、小さな進歩でも褒めるように心がけます。
ASDの場合、「こういうときに挨拶をすれば褒めてもらえるんだ」と自信が積み重なり、挨拶のルールをつくりやすくなります。
ADHDの場合、親に褒められることへの期待が、周りへの興味に勝るかもしれません。
興味を惹かれるものが目についても、意識が散漫せず、挨拶を実行できるでしょう。
5-2.周りに挨拶ができないことへの理解を求める
発達障がいへの対応は、障がい特性に寄り添う環境づくりが第一です。周囲の理解が欠かせません。
幼稚園(保育園)や学校の先生には障がいがあることを伝え、特性や接し方を共有しましょう。
多くの先生は発達障がいの勉強をしており、理解があります。子どもがのびのびと挨拶にチャレンジできる環境を、一緒に考えてくれるでしょう。
5-3.親が具体的な見本を示す(ASDの場合)
挨拶を教える場合、教え方にもコツがあります。
ASDの場合、具体性を欠いた教え方では、うまく伝わりません。ことばで説明するよりも、親が実践してお手本を示したほうが習得は早いでしょう。
5-3-1.挨拶の具体的な場面を示す
挨拶を教えるときは、曖昧な要素が一切ないように配慮します。挨拶をする場面を具体的に説明した上で、親が実践して見せると良いでしょう。
登園時の挨拶なら、「保育園に入って、先生が入り口まで迎えに来てくれたとき」と説明します。
先生を前に親が挨拶をしてみせることで、子どもは「この場面で挨拶をするんだ」と理解できます。
5-3-2.挨拶のことばはわかりやすいルールにする
挨拶のことばは、ルールを示すとわかりやすくなります。
・起きてから午前中のおやつまでは「おはようございます」
・午前中のおやつが終わってから、お母さん(お父さん)が迎えに来るまでは「こんにちは」
・家に帰ってから寝る準備までは「こんばんは」
・寝る前は「おやすみなさい」
など、できるだけ細かく指定しましょう。実際に親が適切な言葉で挨拶してみせることで、より理解しやすくなります。
5-3-3.お辞儀のしかたも具体的に
挨拶を実践するときには、お辞儀のしかたも教えます。
頭をどれくらい傾けるか、目線はどこかなどを詳しく伝えます。説明しながら、実践してみせると良いでしょう。
うまく真似できない場合は、じっくり時間をかけましょう。
5-4.挨拶に失敗しても大丈夫なことを伝える
挨拶を強要しないことと同じくらい大切なのが、挨拶の失敗を責めないことです。
挨拶をするべき場面でできなかったり、トンチンカンな挨拶をしてしまったりと、失敗はつきものです。失敗を責めてしまうと、子供の意志をへし折ることにもなりかねません。
発達障がいの子どもにとって、挨拶への挑戦は容易なことではありません。
挑戦しようとする気持ちを大切にし、「失敗しても大丈夫」と教えることが大切です。
何度失敗しても受け入れられれば、子どもは安心して挨拶に取り組めます。
さいごに
発達障がいの子どもは、挨拶が苦手な特性を持っています。
特性を無視し挨拶を強要すると、パニックになることがあります。叱責に萎縮し、挨拶に取り組もうとする主体的な姿勢を失いかねません。
大切なのは、一人ひとりの障がい特性にあわせ、強要することなく教えることです。親が具体的なお手本を示し、真似をさせながら、できることを増やしていくと良いでしょう。
私たち「こどもプラス」では、お子様一人ひとりに寄り添う療育(医学的・教育的支援)を提供しています。特性に配慮し発達段階にあわせた支援をおこなうことで、子どもの心身の発達を促します。
療育を受けた子どもはあっという間に成長し、できることが増えていきます。
発達障がいの症状の軽減は、本人の不安やストレスを大きく減らすことにつながります。スモールステップで子どもの気持ちに寄り添いながら、丁寧な指導を心がけます。
詳しい療育内容は「注目される運動療育!療育の軸としての柳沢運動プログラム」をご覧ください。。
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