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なぜ放デイは世の中に必要とされるのか?社会貢献ビジネスとしての魅力

放課後等デイサービスのやりがいは、事業をとおして社会に大きく貢献できることです。新規ビジネスを手がけるなら、利益を創出するだけでなく、世の中の役立つ事業をしたいと考える経営者に適しています。

厚生労働省の「放課後等デイサービスガイドライン」(注1)を参照すると、

  • 子どもの最善の利益の保障
  •  共生社会の実現に向けた後方支援
  •  保護者支援

の3つが放課後等デイサービスの基本的役割として規定されています。

子ども達に質の高い療育を提供することは大きな価値がありますが、それだけの事業ではありません。保育園や子育て支援施設を後方支援し、保護者の生活を支え悩みに寄り添うのも放課後等デイサービスの役割です。

今回はこの3つの基本的役割について説明し、実現のために何をすべきかを、こどもプラスの実例を挙げながら詳しく解説します。「放課後等デイサービスのビジネスには、どんな魅力があるのか」「こどもプラスでは本当に子ども達や保護者のためになるサービスを提供できるのか」と疑問をもつ方に向けて、その社会的意義を実感していただけます。

1.社会貢献ビジネスとしての放課後等デイサービス

放課後等デイサービス(以下、放デイ)では、障がいを持つ児童一人ひとりに寄り添い、心身の成長を促します。放デイの教室ではそのための多様なサービスを実施しています。

個々の療育を目的としているため、画一的な集団指導は行いません。発達段階や心の状態に応じた運動あそびや学習指導がその中心です。言語聴覚士の個別指導を実施している施設もあります。さらに近年ではVRやコンピューターを導入することで、ソーシャルスキルトレーニングやプログラミング(詳細は後述します)など、より幅広いサービスが提供可能になりました。

1. 子どもの個性に応じた集団指導

放デイでは主に運動、学習、芸術に関連した集団指導を行っています。同じプログラムを実施していても、実際の内容は個々に応じています。発達段階や心の状態は一人ひとり違う上、障がいを持つ子ども達は皆個性的だからです。同じ内容をカリキュラムに添ってやらせているだけでは、習い事と変わりません。一人ひとりの個性に寄り添い、心も身体も成長させられるのが良い療育です。

こどもプラスでは独自の運動療育である「柳沢運動プログラム」を導入しています。運動遊びが大脳活動の発達を促し、心と身体の発達に寄与するという理論に基づき、一人ひとりの子どもに適したサービスを提供します。職員は皆、体と脳の発達に対して専門的知識を有しているため、一人ひとりの状態を的確に把握し、何をすれば効果的かを見抜く力があります。

運動で覚醒度を高めた上で学習することで、集中力や記憶力が高まります。これは海馬研究を行う筑波大学の研究グループ(注2)によって明らかです。運動遊びの後に学校の宿題やドリルに取り組むことで、効果的な学習が可能です。

2. 言語聴覚士監修プログラムを実施

放デイにはことばに問題を抱える子が多く通所します。言語聴覚療法はそのような子ども達にとって必須のサービスです。言葉が遅い子には表出の促進を、発音が苦手な子には舌の使い方や呼吸のトレーニングなど、個々の課題に応じて行います。

しかし専門知識を有した言語聴覚士は採用自体が簡単ではありません。専門の大学や学校を卒業し、国家資格に合格しなければならない上に、就業先は7割が病院だからです。(日本言語聴覚士協会によるデータを参照 注3)

この問題を解決するため、人材育成プログラムの提供が始まっています。こどもプラスのグループ会社・RYD株式会社では、「ことばの教室」というプログラムを開発し提供しています。言語聴覚士が監修したプログラムを使い、言葉の発達に関する知識や療育の手法、保護者へのアドバイス方法などを段階的に学べるものです。初級・中級・上級の試験があり、合格することで現場の指導にあたれます。

このプログラムを使えば、現在雇用している職員をスキルアップさせることで、言語療育サービスを提供できるようになります。また人口が少なく人材確保が困難な地域でも、サービスの提供が可能です。子ども達に公平な利益をもたらすには、地域間でのサービス格差を是正しなければなりません。このプログラムは、その点でも大きな意義があります。

3.プログラミングやソーシャルスキルトレーニングなどの多様な療育コンテンツ

子ども達に「いかにして成功体験を持たせるか」は療育において重要な点です。「できた!」という喜びを持つことで、子どもは自己肯定感を持ち成長します。その手段として、プログラミングやソーシャルスキルトレーニングを積極活用する動きが見られます。これらのコンテンツ導入に成功すれば、運動療育や言語聴覚療法とは異なる効果で子どもの成長を後押しできます。プログラミングは子どもの論理的な力を育み、ソーシャルスキルトレーニングは社会性獲得に繋がります。

プログラミングの導入

プログラミングはデータの入力によりすぐに成果を実感できるため、自己肯定感をはぐくむのに最適です。ただし、子ども達一人ひとりにあわせたレベルであることも重要です。また子ども達が効果を実感できる内容でなければなりません。

RYD株式会社では「Scratch」という子ども向け言語を使用したプログラミング教材を提供しています。この教材は日本語のブロックを並べることでプログラムを作成でき、一般のプログラミング教材に対応できない子でも、楽しんで取り組めます。放デイに通う子ども達は多様な個性があるため、取り組みやすい教材を揃えておくことが必要です。

しかし、どんなに良質な教材を導入しても、教えられる人材がいなければサービスを提供できません。突然IT教育を導入しようとしても、困難が多いでしょう。

この問題に対応するため、こどもプラスでは「ITエリート支援員養成プログラム」を提供しています。スキルを高め指導方法を学べる「IT実践コース」と、塾開業や運営へ向けた力を養成する「IT活用コース」の2コースが用意されています。それぞれに初級・中級・上級の資格があり、必要に応じた力を身につけられます。

プログラミングだけではなく、ロボットプログラミングや動画編集も学ぶことが可能です。ロボットプログラミングは試行錯誤しながらロボットを動かしていく作業をとおし、問題解決能力や想像力を育みます。動画編集では動画を思い描いた形に編集することで、表現力や論理構成力が身につきます。これらの導入により、療育の幅がぐっと広がるでしょう。

また、オンライン上での受けれるコンテンツもご用意しております。

例えば
  • オンラインでの研修
  •  授業風景の録画ビデオが視聴可能
  •  ライブ配信による授業を定期的に実施

など、実際に導入しやすい点がメリットです。

ソーシャルスキルトレーニングの導入

ソーシャルスキルトレーニング(以下、SST)とは放デイに来る中高生向けに、就業に向けたさまざまな訓練を行うことです。通勤の練習、面接の練習、職業体験、電話応対など、学校を卒業した後を見据え、社会への適応力を身につけます。いわゆる職業体験型テーマパークのような訓練が、ソーシャルスキルトレーニングでできます。

しかし放デイの教室の限られたスペースでできることは限られています。面接や電話応対は練習できますが、ほかは実践できません。そこでVRを活用する方法が開発されました。

RYD株式会社ではVRの世界で社会を疑似体験できるプログラムを提供しています。VRならば通勤の練習も職業体験も可能です。繰り返し何度も体験できるので、将来の目標を定めることや、好きなことを見つける助けにもなります。就労に向けた力を蓄え、不安を払拭するだけではなく、社会をとおして自分自身を見つめる手段としても有効です。

VRの積極活用は、言語聴覚療法の育成プログラム同様、職員不足や地域間格差の是正に繋がります。技術の進歩により、日本中どこの施設であっても同様のSSTを受けられます。

新しい技術の力により、子ども達に最善の利益をもたらす環境が整いました。

2.放課後等デイサービスでは保護者教育も行います

質の高い療育を提供することで地域での評判を得られれば、放デイは障がい児支援拠点とみなされます。保育園や子育て支援施設に療育方法をレクチャーするなど、後方支援の役割を担います。また良い療育は保護者との強い結びつきをつくります。保護者の負担を減らすだけではなく、悩みに寄り添い解決の一助となることで、子どもも家庭も良くしていくことができます。

1.学校や保育園では担えないこと

放デイに対して学童クラブのようなイメージをお持ちの方も多いと思います。実際、運動遊びや学習サポートなど、学校の延長としての機能を持ちあわせています。これは未就学児を対象とした児童発達支援と保育園の関係でも同じことです。

しかし学校の補助だけが役割かと言われれば、違います。独自のプログラムにより、放デイにしかできない療育を提供しています。一人ひとりの個性にあわせたメニューを策定し、発達段階や心の状態に応じたサービスを提供していく方針は、集団指導に軸を置く学校とは大きく違う点です。

こどもプラスでは「柳沢運動プログラム」をとおして個々の成長に寄り添っています。このプログラムの優位性は、発達障がいを持つ児童への効果が実証されている点(2019年にJournal of Clinical Medicineで発表された論文を参照 注4)です。自己評価や自己肯定感が低い子どもも「できた!」という感動を持ち、自分に自信を持つようになります。

生活動作にも良い影響をもたらします。手先が器用になることで箸の使い方がうまくなることや、記憶の整理力が育つことで整理整頓ができるようになるなど、目に見える変化が実感できます。

特色ある療育は保護者との良好な関係もつくり出します。放デイは学校以上に頻繁に保護者と顔をあわせるので、療育の成果をその都度報告することで、強い信頼感が築かれます。

そして何よりの利点は、信頼関係から利用契約につながりやすいことです。最近では保育園との連携加算を推進しています。保育園時代から通っている利用者がいれば、保護者とも関わりやすく、かつ施設のほうでも加算を取ることが可能です。さらに、保育園と連携することで、ほかの子ども達を紹介してもらうこともできます。小学校の入学を断られて困っている子ども達や保護者も少なくありません。

保護者の悩みをすくい取りやすい立場でもあるため、療育の専門家として適切なアドバイスができ、うまく加算を利用することで、新規集客の獲得につながります。

 

2.運動の専門家として学校へのレクチャーもしている

こどもプラスで導入している柳沢運動プログラムは、その学術的裏付けと高い効果から、学校や企業で高い評価を得ています。長野県教育委員会、兵庫県豊岡市教育委員会、長野佐久市教育委員会、東京都大田区教育委員会など多数の自治体や、ベネッセ、ポピーなど全国的に知られる有名教材でも採用されてきました。

こどもプラスでは、この実績を手に専門の指導員を学校や保育園などに派遣し、運動指導を行っています。指導員は全員運動保育士の資格を持ち、柳沢運動プログラムに精通した人材ばかりです。技術の習得だけを目的とするのではなく、子どもの成功体験を見据えた指導の仕方をお教えします。子ども達は運動をとおして笑顔になり、職員の子どもへの接し方も変わったと高い評価を得ています。

このように放デイは保育園や学校、子育て支援施設への後方支援を行うことにより、さらなる社会的意義を持つのです。

3.エッセンシャルワークができ、地域貢献にもつながる

学校の長期休暇中、仕事を持つ親にとって放デイはなくてはならない存在です。とくに一人で過ごすことが難しい子の場合、朝から預けられる放デイは生活上不可欠と言えます。放デイはエッセンシャルワークなのです。

厚生労働省が発表した「障害児通所支援の現状等について」(注5)によると、手助けや見守りが必要な児童を持つ母親の就業率は、令和元年時点で68%と高い水準にあります。放デイの数自体は増えているのですが、地域により事業所数にばらつきがあることが課題です。最多の大阪府では862件もの事業所があるのに対し、20件を下回る県もあるのが現状です。

育成プログラムやVR技術は、さまざまな地域で放デイに参入することを可能にしました。子どもを安心して預けられる施設が全国に整えば、エッセンシャルワークとしてより大きな役割を果たせるようになります。さらに、子どもや保護者を支援する事業を通して、地域に役立てることも大きな魅力です。お住まいのエリアや生まれ育った地元に福祉を通して貢献ができます。

3.子どもの特徴を伸ばす放課後等デイサービスの事例

保護者に認められ、地域の障がい児支援の拠点として機能している放デイは、着実に子どもの能力を伸ばしています。こどもプラスは全国に教室展開をする中で、さまざまな成功事例を蓄積してきました。ここでは、保護者から見た児童の様子と、教室での取り組みをご紹介します。

1.プログラミング学習の例

児童の様子

通所前は多動傾向が見られ意識散漫だった。しかし、プログラミング学習を続けていくうちに少しずつ落ち着きが出てきた。学校での面談の際も、担任の先生から「落ち着きが出てきましたね」と言われ、とても嬉しかった。また、本人も毎回楽しそうに登所しており、保護者としても安心して預けられる。

教室の取り組み

運動遊びの後にプログラミング学習を行うことで、『静と動』のメリハリをつけて活動しています。プログラミング学習では近年、学校でも取り入れている「スクラッチ」に対応できるように、コードの入力・組み立てを学習したり、パソコン操作の基本であるタイピングの練習を行ったりしており、順序立てて物事を考える力が養われてきました。そのため、周りの様子を見て「今、何をするべき時間なのか」を考えられるようになってきた児童も多くいます。今後も子どもたちが楽しみながら論理的思考を育めるような療育を行っていく予定です。

2.就労・自立訓練の

児童の様子

梱包作業、パソコン作業、動画編集など、普段中々取り組めないことを教室でやってくれるので、こんなこともできたんだ!と新しい発見がたくさんあった。

夏休み期間に毎日調理を行った事で、自宅でも包丁を使うようになったり率先してお手伝いをしてくれることが増えて嬉しい。

教室での取り組み

就労や自立訓練を成長過程に合わせてカリキュラムを組んでいます。子ども一人ひとりの個性や興味関心に合わせたプログラムを提供していきます。

3.言語トレーニングの例

児童の様子

継続して言語トレーニングをしたら、発語が出てきて驚いた。言葉の意味を理解できるようになり、話すことが楽しいと思える様子がうかがえる。自分の気持ちを言葉で伝えられるようになったことで、癇癪を起したり手を出したりすることがだいぶ減ってきた。

教室での取り組み

発語が難しい児童に対して発音のトレーニングや言葉の意味を理解するトレーニングを行っています。継続して行うことで、発語が見られたり指示に対する理解力を伸ばすことができました。

4.ビジョントレーニングの例

児童の様子

周りが見えずにほかの子にぶつかってしまいトラブルになることが多かったが、ビジョントレーニングを継続して行ったことで視野が広がったおかげでそのようなトラブルが減った。音読が行を飛ばすことなくスラスラ読めるようになってきた。

 

教室での取り組み

プロジェクターを使った板書練習やナンバータッチを行い、子どもたちが飽きないような工夫を行っています。

運動遊びにも取り入れ、たくさんの色のカラーボールの中から指定されたカラーボールを探してきたり、回転している大繩に当たらないようにくぐり抜ける運動も取り入れて、しっかりトレーニングを行っています。

最後に

放デイはとても魅力的なビジネスです。事業者は社会的な意義の大きい仕事に携われます。子どもの心と体を成長させるだけでなく、障がい児教育の後方支援や、保護者の心に寄り添い生活を支える役割も担っているためです。「儲かる」ことだけに重点を置くと、社会貢献という本質を見失います。営利を追求する目的は、子ども達により良い療育を提供し笑顔にしていくことです。

 

しかし、どうすればその目的を果たすことができるのか、お悩みの方も多いと思います。効果的な療育のために試行錯誤している方もいらっしゃるでしょう。

こどもプラスグループでは、

  • より良い運動療育のために指導員を派遣
  • 言語聴覚療法を実施するための人材育成プログラムの提供
  • 小学生向けプログラミング教材の提供
  • IT技術に不安がある方へ、ITスキルアップのためのプログラムを提供
  • VRで行うSSTの提供

など、不安点を埋め、魅力的な放デイをつくるための多様なサービスを提供しています。これから放デイの経営に乗り出す方はもちろん、悩みや不安を抱えている現職の方もぜひご相談ください。

参考文献

注1)放課後等デイサービスガイドライン|厚生労働省  

注2)「Acute Moderate Exercise Improves Mnemonic Discrimination in Young Adults」Kazuya Suwabe, Kazuki Hyodo, Kyeongho Byun, Genta Ochi, Michael A. Yassa, and Hideaki Soya

注3)会員動向|日本言語聴覚士協会 

注4)「Effects of Exercise on Cognitive Performance in Children and Adolescents with ADHD: Potential Mechanisms and Evidence-based Recommendations」Lasse Christiansen,Mikkel M. Beck,Niels Bilenberg,Jacob Wienecke,Arne Astrup and Jesper Lundbye-Jensen

注5障害児通所支援の現状等について|厚生労働省  

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