運動療育でボディイメージを高め、発達障害児の生活行動面を改善する方法
発達障害の子ども達は、ボディイメージの発達にも遅れが見られます。
そのことで動きがぎこちなくなります。
ボディイメージを発達させるためには、楽しく遊びながら体を動かすことが効果的です。
今回は、子ども達のボディイメージを改善するポイントを紹介します。
ボディイメージが発達していないことで起きる問題
ボディイメージが発達していないことで、どんな問題が起こるのでしょうか。
まずはボディイメージとは何か理解をしておきましょう。
ボディイメージは先天的な能力ではない
私たちは普段、考え事をしながら家事をしたり、衣服を着替えたり、
友達と喋りながら階段を上り下りしたり、
人混みの中でも人にぶつからずに歩いたりすることを、
特に何も考えずに自然と行えています。
それは、「ボディイメージ」が発達しているからできることです。
自分の体の大きさや輪郭、どこをどう動かせばどんな動きができるか
把握できていれば、1つひとつ目で見て確認しなくても
無意識に思った通りに体を操作することができます。
これは先天的に備わっている力ではなく、自分で経験していくことで
獲得していく力です。
関連記事:服を着たがらない・脱ぎたがる発達障害児への対応方法
発達障害児のボディイメージの発達
小さい子どもはよくつまづいて転んだり、何かの下を
くぐろうとして頭をぶつけたりすることがありますが、
成長と共にボディイメージが育まれることで、だんだんと
スムーズな身のこなしができるようになっていきます。
しかし、発達が気になる子ども達ではボディイメージの発達が
弱いことがあり、年齢を重ねても動きがぎこちなかったり、
不器用さが目立ってしまうことがよくあります。
ボディイメージの発達を促すには、やはり実際に体を動かす
経験がとても重要になってきます。
高さのある所や狭い所、障害物のある所などで遊んでいくうちに
少しずつ体のイメージがつかめて動かし方がわかってくるので、
まずはたくさん体を使って遊んでみることが大事です。
関連記事:発達障害では転びやすかったり手先が不器用なことが多くあり支援が必要です。
ボディイメージを育てるうえで遊び・楽しさの重要性
体を動かす際、「遊び」ということがポイントです。
子ども達の力を育てる時に、そしてボディイメージを育てるうえで最も大切で効果的な要素は「楽しさ」です。
子どもは、楽しいと感じる活動には自主的に継続的に取り組むことが
できるので、力が身につきやすくなります。
反対に、「やらされている」と感じながら行う活動では
身につく力は激減するばかりか、子どもにとってもただストレスに
なってしまいます。
運動でも勉強でも、子ども達に何か身に付けて欲しい力がある時は
そこに「楽しさ」をプラスすることが一番の近道になります。
関連記事:子どもには遊びの時間が必要!運動療育で学びながら楽しめる時間を確保
こどもプラスの運動療育は楽しさを最優先
私たちは放課後等デイサービスの教室で、運動療育を主軸とした
療育活動を提供していますが、いつも子ども達が興味を持って
楽しく取り組めているかを第一に考えています。
小さな成功体験の積み重ねができる
まずは「やってみたい」「おもしろそう」と興味を持てるように
導入し、1人ひとりの特性や好きなもの、得意なことなども考慮して
楽しめるように工夫しています。
内容もその子があと少し頑張ったら達成できるものを提供し、
達成感や満足感を感じながら成功体験を積み重ね、
自信を育んでいけるようにしています。
子ども達の育ちに必要不可欠なこの「自信」は、成功体験によって
育まれていきますが、大きな成功体験が1つだけよりも
小さな成功体験をたくさん積み重ねていくことの方が効果的です。
こどもプラスが運営するInstagramで、運動療育の実例を紹介しています。動画付きでわかりやすく解説しているので、参考にしてみてください。
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スモールステップで発達段階に合わせた療育を提供
なので、1人ひとりの発達段階をしっかりと見極め、
その子に合った内容をスモールステップで提供することで多くの
成功体験の積み重ねにつながるようにしています。
子どもの発達を長い目で見ながら、成長の土台になる部分を
しっかりと育て、効率の良い療育活動を提供できるようにしています。
私たちの教室は全国にフランチャイズ展開しています。
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