発達障害(ASDやADHD)による過集中が日常に及ぼす影響と対策 放課後等デイサービスのフランチャイズ
ADHDやASDといった発達障害の人達が持っている特徴のひとつに
「過集中」というものがあります。
過集中とは
過集中とは字の通り、1つのことに集中すると寝食も忘れてしまい、
声をかけても聞こえないほど没頭してしまう特徴です。
以下のような項目が当てはまる人は、過集中の可能性があります。
「好きな集中できるが、興味のないことは極端にやる気が起こらない」
「自分の体力の限界を考えず作業をしてしまい、休憩をとるタイミングが作れない」
「一気に集中して作業をできるが、その作業が終わると虚脱感がある」
過集中が及ぼす日常生活への影響
集中できるのは良いのですが、過集中になって自分自身でも
コントロールできなくなってしまうと、心や体の健康が保てず
日常生活に支障を来たしてしまうようになります。
具体的には、以下のような点が挙げられます。
- 就寝時間を忘れて寝不足になる
- 生活のリズムやバランスが崩れる
- 食事や水分を摂るのも忘れてしまう(栄養や水分不足のリスク)
- いつも疲れていて、疲労が蓄積される
- 場合によっては体調を崩して寝込んでしまう
- なにかの依存症になってしまう
- 苦手なこと・興味のないことを極端に避けるようになる
- 周囲から声をかけられていることに気づかいない
- 他人とのコミュニケーションや約束事に支障が生じる
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ADHDやASDではコミュニケーションが苦手な特徴がありサポートが必要です。
発達障害による過集中
発達障害による過集中は、本人がわざとやっているものではありません。
それぞれの脳の特性から起きている症状の1つです。すべての発達障害をもつ子どもが過集中になるわけではないのですが、障害によって、過集中がどのように現れるかは異なります。
例えばASD(自閉スペクトラム症)では、こだわりが強いため、1つの物事に対して優れた集中力を発揮します。詳しくは「ASD(自閉症スペクトラム)のこだわり行動|理由と適切な対策」でも紹介しているのでご覧ください。
集中力が途切れると思考力が落ち、生活リズムを崩しやすくなる
こだわり行動が頻繫に見られる一方で、集中力がと切れた後は、思考力が鈍り何もはかどりません。
ADHD(注意欠如・多動性障害)では、多動をし過ぎて過集中になる傾向があります。
興味のあることに没頭したり、予定を詰め込み過ぎたりといった行動が挙げられます。
好きなことや得意なことでも、生活のリズムを崩したり
日常でやるべきことができないということのないように、
家族を始め、周囲の人が手助けしてあげる必要があります。
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ルーティンワークが苦手なADHD|発達障害の子どもにできる支援とは
過集中との向き合い方
過集中は疲れてから対処するのでなく、疲れる前に対処できるような工夫を日常生活において実施することがポイントです。
例えば、休憩も1つの予定や計画として、1日のスケジュールに落とし込むような工夫です。
では発達障害の子どもに対して、周囲はどんなサポートができるのでしょうか。
1日のスケジュールを立てて時間を決め、タイマーを使ったり
周囲が声をかけたりしながら適切に支援していくことが大切です。
ポモドーロテクニックとは
具体的な方法を挙げると、ポモドーロテクニックがあります。
ポモドーロテクニックとは、作業と休憩を繰り返し行うタイムマネジメントの1つです。ポモドーロとはイタリア語でトマトを意味します。
考案者である起業家・作家のフランチェスコ・シリロ氏がトマト型のキッチンタイマーを使用していたことから名づけられました。
- 25分の作業に5分の休憩を1セットする
- 4セットに1度、15分~30分の休憩を取る
この繰り返しがもっとも生産性が高いとして、現在は世界中で採用されています。勉強や習い事などでポモドーロテクニックは有効活用できます。
このように子どもが疲れず、集中力が途切れない環境づくりを心がけましょう。
発達障害による特性を軽減するなら療育が効果的
また、日々の療育活動で集中力のコントロールをしたり、
興味のないことにも取り組めるようにしていくことも必要です。
私達の放課後等デイサービスの教室でも、脳科学に基づいた運動療育を主軸として
様々な方法で療育を提供し、発達障害やその特性を持つ子ども達を支援しています。
子どものうちに適切な療育を受け、発達障害特性を軽減させたり、
自分の特性を理解し、その対処法を知っておくことが
子ども達の将来の自立を助けることにつながります。
また、発達障害で大きな問題となる二次障害も予防することができます。
*集中力の付け方をもっと学びたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください!
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