放デイ・児発の虐待防止措置未実施減算とは?要件と対策を解説【2024年改定対応】

放デイ・児発の虐待防止措置未実施減算とは?要件と対策を解説【2024年改定対応】

2024年度(令和6年度)の障害福祉サービス等報酬改定において、放課後等デイサービスや児童発達支援事業所に大きな影響を与えているのが「虐待防止措置未実施減算」の創設です。

これまでは「義務」であっても報酬減算はありませんでしたが、現在は体制が未整備の場合、基本報酬から減算(ペナルティ)が適用されます。

本記事では、減算の具体的要件、回避するための4つの必須アクション、そして実地指導(運営指導)でチェックされるポイントを解説します。

虐待防止措置未実施減算の概要と単位数

虐待防止措置未実施減算とは、障害者虐待防止法に基づき、事業所内で虐待を防ぐための組織的な体制(委員会や研修など)が整備されていない場合に適用される減算です。

令和4年度から虐待防止措置は「義務化」されていましたが、取り組みを徹底させるために、令和6年度より減算規定が設けられました。

減算される単位数

  • 減算率:所定単位数の1%(100分の99)

  • 対象:利用者全員

「たかが1%」と思われるかもしれませんが、利用者全員の基本報酬から引かれるため、年間売上高で見ると数十万円〜百万円規模の損失になる可能性があります。

減算の適用期間

要件を満たさない事実が生じた月の翌月から、改善が認められた月まで適用されます。つまり、一度指摘されると体制を立て直すまで減収が続きます。

虐待防止措置未実施減算の適用要件(4つの必須措置)

減算を回避し、利用者の権利を守るためには、以下の4つの措置すべてを実施する必要があります。どれか1つでも欠けていると減算対象となります。

  1. 虐待防止委員会の開催(定期的)

  2. 従業者への周知(委員会の結果など)

  3. 虐待防止研修の実施(定期的)

  4. 担当者の設置(責任者の配置)

それぞれの具体的実務を解説します。

1. 虐待防止委員会の開催

虐待防止委員会は、社内の管理者や児発管、従業員等で構成し、虐待防止に関する計画や対策を話し合う場です。

  • 開催頻度: 年1回以上(※自治体により推奨頻度が異なる場合あり)

  • 構成員: 管理者、サービス管理責任者、現場職員など。第三者委員(外部の有識者等)の参加も推奨されています。

  • 議題例: ヒヤリハット事例の共有、虐待防止マニュアルの検証、職員のストレスケアなど。

2. 委員会の結果を従業者へ周知

委員会を開いただけでは不十分です。話し合った内容(議事録や決定事項)を、参加していない職員やパートスタッフを含めた全員に周知する必要があります。

  • 周知方法: 掲示板への掲示、チャットツールでの共有、朝礼での伝達など(※必ず記録を残すこと)。

3. 虐待防止研修の実施

職員のスキルアップと意識啓発のための研修を行います。

  • 実施頻度: 年1回以上(新規採用時にも実施が望ましい)

  • 内容: 虐待の定義、不適切なケアの事例検討、アンガーマネジメントなど。

  • 記録: 研修資料、参加者名簿、実施報告書を保存します。

4. 担当者の設置

虐待防止に関する取り組みを主導する「責任者」を配置します。一般的には管理者が兼務することが多いですが、専任の職員を指名しても構いません。

虐待防止措置未実施減算を防ぐ実務チェックリスト

運営指導(実地指導)で「未実施」と判定されないために、以下の書類が整備されているか確認してください。

確認項目 必要な書類・記録(例)
体制整備 虐待防止対応規定(マニュアル)、組織図
委員会 委員会議事録、出席簿
周知 回覧板の閲覧サイン、メール送信履歴
研修 年間研修計画、実施報告書、使用した資料
責任者 組織図や重要事項説明書への記載

まとめ:減算回避だけでなく「質の向上」へ

虐待防止措置未実施減算は、単に報酬を守るためだけでなく、利用者の尊厳を守り、職員が安心して働ける環境を作るための最低ラインです。

「年に1回やればいい」という形式的な対応ではなく、日々の支援の中で「これは虐待にあたらないか?」とチームで話し合える風通しの良い組織づくりを目指しましょう。

公的な引用・参考文献

本記事の作成にあたり、以下の公的資料を参照しています。実務にあたっては必ず最新の自治体通知をご確認ください。

さいごに

放課後等デイサービスや児童発達支援の運営は、法令順守と質の高い支援の両立が常に求められます。 全国200教室以上の運営実績を持つこどもプラスでは、長年培ったノウハウに基づき、虐待防止措置未実施減算をはじめとする最新の減算対策の体制構築に対応した実務研修と、安心のサポート体制を提供。適切な加算取得と安定運営を徹底サポートします。

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こどもプラスホールディングス株式会社 フランチャイズ本部

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略歴・沿革

  • 2013年12月 放課後等デイサービス「こどもプラス天神町教室(第1号教室)」開業
  • 2015年10月 特定非営利活動法人運動保育士会を設立
  • 2016年03月 こどもプラスフランチャイズ本部(こどもプラスホールディングス株式会社)設立
  • 現在 全国200教室以上を展開中、FC加盟者向けのサポート・教育体制を提供

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