いま増えているカサンドラ症候群とは|症状や原因、対処方法を解説
今回はカサンドラ症候群を取り上げます。
カサンドラ症候群とは、どんな状態でどういった症状が現れるのかを解説しながら、その原因について探っていきます。
在宅時間が増える中で、発達障害のお子様や家族との関係性に悩んでいる方はぜひお役立てください。
カサンドラ症候群とは
近年増えてきていると言われる
「カサンドラ症候群」。
これは、ASD(自閉症スペクトラム障害)を
持つ人の家族(子どもや夫・妻、親)など身近にいる人が、
うまくコミュニケーションがとれないことで
情緒的な相互関係を築くことができず、
起きてしまう二次障害の状態です。
精神疾患の世界的な診断基準「DSM-5」には
記載されておらず、正式な診断名ではありませんが、
今、このカサンドラ症候群に悩まされている人が
増えていると言われています。
場合によっては、何かしらの支援が必要になることもあります。
カサンドラ症候群の症状
カサンドラ症候群の代表的な症状としては、
- うつ
- 不安障害
- パニック障害
- 無気力
- 睡眠障害
- 体重の増減
- 頭痛
など、身体的なものから精神的なものまで様々です。
なぜカサンドラ症候群が起きるのか
なぜカサンドラ症候群になってしまうのでしょうか。
原因を明らかにする手がかりとして、まずはASD(自閉症スペクトラム障害)の特性を見ておきましょう。
ASD(自閉症スペクトラム障害)の3つの特性
ASDには「対人関係の障害」「コミュニケーションの障害」
「想像力の障害」の3つが代表的なものとして
あります。
そのため、相手の気持ちや感情を推察したり、
場の空気、暗黙のルールなどを理解したりするのが苦手で、
言葉の裏側や行間を読むこと、前後の脈絡から
推察することなども苦手です。
それらの特性から人とのスムーズな会話や人間関係の
構築は難しくなってしまうのです。
また、想像力の障害によってこだわりが異常に強く、
法則性や規則性を好み、興味関心事は限定されがちです。
自分のルールやルーティンが崩れることを酷く嫌い、
崩れた場合にはパニックやかんしゃくを起こして
しまうこともあります。
自信をなくしやすく周囲からも理解されにくい
パニックやかんしゃくなどの症状が発達障害の特性によるものだと
わかっていても、家族は日常的に接しているうちに
うまくコミュニケーションがとれず
悩み苦しくなってしまったり、自信をなくして
しまったりすることがあります。
また、こうした悩みを周囲の人に相談しても
なかなか理解してもらいにくく、
さらに孤独感を募らせてしまうことが
カサンドラ症候群の大きな原因とされています。
家庭での問題が深刻化している
発達障害がある人も、家庭の中では学校や職場など
での緊張やストレス状態から解放されるので
特性が強く出る傾向もあるとされています。
現在のコロナ禍においては、家庭内で過ごす時間が
増え、大人も子どもも多くの人がストレスを抱えて
いる中で、こうした家族間の悩みや問題はとても
多くなっていると言われています。
放課後等デイサービスで子ども達に療育を
そんな中で、放課後等デイサービスの需要は
とても高まっています。
放課後等デイサービスの役割として、
子ども達への療育のみならず、保護者や家族の方の
レスパイトケアというものも含まれています。
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子ども達が未来に向かって良い方向に伸びていく
ためには、やはり一緒に過ごすご家族の心や体の
健康も非常に重要です。
子ども達と笑顔で余裕を持って関わっていただき
ながら、一緒に療育に取り組んでいけたらと私たちは考えています。
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