放課後等デイサービスのフランチャイズオーナー募集

指導員に関する不祥事の実例と業界の課題

放課後等デイサービスの指導員が関わる不祥事は、個人の資質の問題だけでなく、業界全体が抱える構造的な課題が複雑に絡み合って発生しています。

 

「指導員」と一言で言っても、その専門性やこどもたちへの想いは様々です。

そして残念ながら、その立場を利用した不祥事が起きてしまうことがあります。

 

どのような問題が起きているのか、そしてなぜそれが起きてしまうのか。

まずは、その実態と背景にある業界の課題から目をそらさずに見ていきましょう。

なぜ悲劇は繰り返されるのか？指導員による不祥事の実態

現場で起こりうる不祥事は、決して他人事ではありません。

その一つひとつに、未来の事業所で起こりうるリスクが隠されています。

 

指導員による不祥事の種類と具体例

不祥事の種類	具体的な内容
1. 虐待・不適切な関わり	・身体的虐待：叩く、つねる、無理やり立たせるなど ・心理的虐待：暴言、無視、他のこどもの前で叱責する、人格を否定する言葉など ・ネグレクト：食事を与えない、おむつを替えないなど、必要な世話を怠る ・性的虐待：不必要な身体接触、わいせつな言葉かけなど
2. 送迎中の事故・置き去り	・送迎車内でのこどもの置き去り ・降車時の飛び出しによる交通事故 ・チャイルドシートの不適切な使用による怪我
3. 個人情報の漏洩	・自身のSNSに、こどもの写真や個人情報が特定できる内容を投稿 ・個人情報が記載された書類を紛失する、持ち出す ・カフェなどで、他の利用者に聞こえる声でこどもの話をする
4. 保護者とのトラブル	・保護者に対し、横柄な態度や見下したような言動をとる ・こどもの様子を正確に伝えず、虚偽の報告をする ・保護者と個人的な連絡先を交換し、金銭の貸し借りなどのトラブルに発展

 

不祥事を生む、業界が抱える4つの構造的課題

では、なぜこのようなことが起きてしまうのでしょうか。それは、指導員個人の資質だけに責任を押し付けられるものではなく、業界全体が抱える根深い課題が背景にあります。

深刻な人材不足と採用のミスマッチ

常に人手が足りないため、「誰でもいいから」と採用基準が甘くなりがちです。その結果、こどもへの愛情や、障害への理解が乏しい、適性のない人材が現場に入ってきてしまうことがあります。

専門知識・スキルの不足

無資格でも働けるという門戸の広さの反面、発達障害の特性や、適切な関わり方についての専門知識がないまま現場に立つ指導員も少なくありません。「良かれと思って」やったことが、結果的に不適切な支援や虐待に繋がってしまうケースです。

過酷な労働環境とストレス

低い給与水準、慢性的な人手不足による一人あたりの業務負担の増大、保護者からのクレーム対応など、指導員の仕事は心身ともにストレスの大きい仕事です。心の余裕がなくなると、ついカッとなってしまったり、丁寧な対応ができなくなったりするリスクが高まります。

職員の孤立と相談体制の不備

「こんなことで悩んでいるのは自分だけかもしれない」「相談しても、忙しいからと相手にしてもらえないだろう」。そんな風に、悩みを一人で抱え込み、誰にも相談できずに孤立してしまう指導員が、追い詰められた末に不適切な行動に走ってしまうことがあります。

 

 

放課後等デイサービスの指導員が起こす不祥事は、個人の問題と組織の問題が交差する点で発生します。

 

次は、こうした悲劇を防ぐために、指導員教育の中で何を学び、過去の事例から何を反省すべきかについて考えていきます。

指導員教育で学ぶべきポイントと過去事例の反省

放課後等デイサービスの指導員教育は、単なる知識の詰め込みではなく、不祥事を「自分ごと」として捉え、自らの行動を律する力を養うための、血の通った学びでなければなりません。

前の章では、指導員が関わる不祥事の実例と、その背景にある構造的な課題を見てきました。これらの問題を防ぐためには、指導員一人ひとりが「知っておくべき知識」と「できるようになるべき技術」を、体系的に学ぶ機会が不可欠です。そして、過去の失敗事例を真摯に反省し、未来の行動に活かす姿勢が求められます。

不祥事を防ぐために、指導員が学ぶべき必須項目

優れた指導員を育てるためには、知識と技術の両面からのアプローチが必要です。

これは、事業所が全指導員に提供すべき、最低限の教育内容とも言えるでしょう。

 

【知識編】～自分の仕事の「なぜ？」を理解する～

指導員が学ぶべき知識

学ぶべきポイント	なぜ学ぶ必要があるのか？
1. 関連法規の基礎 （児童福祉法、障害者虐待防止法など）	・仕事の根拠となる法律を理解するため。 ・法的な定義で「虐待とは何か」を知ることで、無自覚な違反を防ぐ。
2. 発達障害の特性理解	・問題行動の背景にある特性を知るため。 ・叱るのではなく、支援に繋げる発想への転換ができる。
3. 個人情報保護とSNS利用のルール	・情報漏洩が利用者と事業所に与える影響を理解する。 ・SNS利用のNG事例を学び、リスクを回避する。
4. 事業所の理念とコンプライアンス規程	・事業所の社会的な約束や方針を理解する。 ・禁止だけでなく、目指す行動規範を共有する。

【技術編】～明日から使える「引き出し」を増やす～

指導員が身につけるべき技術

学ぶべきポイント	なぜ学ぶ必要があるのか？
1. ポジティブな関わり方の技術	・叱るのではなく、良い行動を褒めて伸ばす方法を学ぶ。 ・自己肯定感を育む支援に繋げるため。
2. アンガーマネジメント	・イラッとした時の感情コントロールを学ぶ。 ・衝動的な言動による虐待を防ぐ重要なスキル。
3. 保護者とのコミュニケーションスキル	・日々の様子を的確かつ前向きに伝える技術を習得。 ・初期クレーム対応などで信頼関係を築く。
4. 危険予知トレーニング（KYT）	・事故やトラブルを未然に防ぐ思考を育てる。 ・「だろう支援」ではなく「かもしれない支援」へ意識転換。

過去の事例から何を学ぶか？～もし教育が機能していれば…～

 

事例：暴言による心理的虐待

反省点：

もし、この指導員がアンガーマネジメント研修を受けていれば、自分の怒りの感情に気づき、一呼吸置くことができたかもしれません。また、発達障害の特性を学んでいれば、こどもの行動を「反抗」ではなく「SOS」として捉え、冷静に対応できた可能性があります。

 

事例：送迎バスでの置き去り事故

反省点：

もし、危険予知トレーニング（KYT）を通じて「眠っているこどもがいるかもしれない」というリスクを学んでいれば、マニュアル通りの人数確認だけでなく、自分の目で座席を一つひとつ見て回るという行動ができたはずです。「マニュアルがあるから大丈夫」ではなく、「マニュアルを疑い、自分の責任で安全を確認する」という意識教育の不足が原因です。

 

 

放課後等デイサービスの指導員教育は、過去の過ちから学び、未来の不祥事を防ぐための最重要課題です。しかし、個々の事業所の努力だけでは限界があります。

 

次では、こどもプラスがどのようにして、採用から育成、定着までを一貫してサポートし、質の高い指導員を育てているのか、その具体的な取り組みをご紹介します。

こどもプラスの指導員教育と不祥事への取り組み

放課後等デイサービスの指導員が関わる不祥事を根絶するために、こどもプラスは「個人の資質」に頼るのではなく、体系的な教育と継続的なサポートを通じて、誰でも質の高い支援者へと成長できる環境を構築しています。

 

「理念に共感してくれる、良い指導員を採用できるだろうか…」

「未経験の人を、どうやって一人前に育てればいいのか…」

「せっかく育っても、すぐに辞めてしまったら…」。

 

FC加盟を検討されるオーナー様にとって、人材に関する悩みは尽きません。

 

現実的で持続可能な指導員教育システム

こどもプラスの指導員教育は、現実の運営状況を踏まえた実践的なアプローチで、継続的に指導員の成長を支援します。

 

1. 法令遵守・倫理意識を高める研修体制

2. 実践的な日常教育と注意喚起

3. 問題行動・リスク予防のための環境整備

4. 採用から定着まで一貫したサポート

こどもプラスの指導員サポート体制

こどもプラスの現実的な指導員サポート体制

オーナー様の悩み・不安	こどもプラスの解決策	これがもたらす効果
法令遵守に不安がある	研修動画と毎月のコンプライアンス研修	継続的な学習により、法令遵守の意識が定着する
現場での判断に迷うことがある	具体的事例研修とメルマガによる情報提供	実践的な知識が身につき、適切な判断ができるようになる
職員のメンタルヘルスが心配	ストレスチェックと個別面談、相談窓口の設置	早期発見・早期対応により、問題の深刻化を防げる
指導員のスキルアップをどう図るか	運動療育プログラム研修とSVによる個別指導	専門性の向上により、職員の自信と満足度が高まる

放課後等デイサービスの指導員は、こどもたちの未来に光を灯す、尊い仕事です。こどもプラスは、その尊い仕事に、全ての指導員が誇りとやりがい、そして安心感を持って臨めるよう、現実的で持続可能な教育・サポート体制を提供することをお約束します。

それが、不祥事を防ぎ、保護者とこどもたちから真に選ばれる事業所を作る、確実な道だと信じているからです。